中目黒のアトリエ





木造の共同住宅をアトリエへと改修する計画である。

いくつかの部屋に分けられていたものを、

壁、天井、柱を取り除いていき、

窓にはさまれたワンルームのアトリエとした。

構造上残された柱は、窓と対面する面にだけ、

4mmの透明アクリルを取り付けた。

ある場所から見た柱は、窓のように、

外の明るさや移り変わりを感じられたり、

別の柱では、生活の一部(家具や自分の顔など)が

映り込んでいたりする。

角度によっては、柱の木目が良く見えたり、

映り込みで柱がほとんど消えたりもする。

時間帯や自分のいる場所、見ている方向によって、

刻々と移り変わっていく風景のような部屋を目指した。