五分後の世界(新建築住宅設計競技2001 佳作)

今日の住宅の価値は、インテリアのグレードや広さなどのhousing specではなく、
「駅から徒歩何分」という交通の利便性によって決定されている。
自動車の保有台数が年々増え、主要道路はいつも渋滞。機能しなくなった車に代わり、
発達した鉄道が移動のメインに。
しかし、現実の住宅はオフィスや商業施設に追いやられ、駅からどんどん離れていく。理想は「徒歩5分」。
このプロジェクトでは、新宿駅を敷地とし、
エレベーターやエスカレーターといった移動を補助する装置を使うことで可能な、
立体的な「駅から5分」圏内を算出し、それによってできたボリュームに住宅を充填し、
その他にオフィス、商業施設、公園etc...などの都市機能を付加させることで、
待望の立体「徒歩5分」住宅を実現した。project_2-1.html