project 12

APPAREL SHOP INSTALLATION

わたちしたちが提案するのは、外の明るさや照明のあたりかた、人のいる位置、目線の方向、置かれる服の色と配置など様々な事象の変化によって、表情を刻々と変えていく、シャボン玉のような箱です。硝子よりも透過度の高いアクリルという素材の透過と反射という状態の組み合わせによって、また、薄い小口と平たい面を持つ紙のような構造の形式でできる見え方の違いによって、水面を眺めているときのような、ある一定の状態には保たれない揺らぎのある表情や存在感をつくりだします。あるときはワンルームに感じられいろいろな商品が目に飛び込んできたり、逆に、ショーケースのような部屋が突然現われて限定された商品とだけ向き合うようなことが起きたりと、現われたり消えたり、またはその間の経過の中でゆらゆらとうつろいでいるような、人とモノ、モノと空間の新しい風景をつくります。